シャトーの特徴と個性が反映されたヴィンテージ2021
4月と5月には霜害がありましたが、その後順調な開花を迎えました。しかし6月と7月は多雨の影響でミルデューの被害に見舞われました。比較的涼しい夏で、8月後半からようやく乾燥した晴天の日が続きました。引き続き9月は雨が多く、メルロ種はボトリティスの影響でシャトーによって収穫時期が分かれることとなりました。10月は好天に恵まれ、カベルネ種の熟成を助けました。品質はシャトーによってバラツキあり、10月中旬までゆっくりブドウが熟すのを待って収穫したシャトーでは果実の凝縮感があり、タンニンも熟し良好な結果に。逆に早めに収穫を終えたシャトーは水っぽく青さが残り凝縮感に欠けるところも見受けられました。
糖度は上がらず、シャプタリゼーションやROを用いるところが多く、酸は高めでアロマティックでフレッシュなビンテージと言えます。
2022年7月